ICL(眼内コンタクトレンズ)手術
ICL(眼内コンタクトレンズ)は、角膜を削らずに眼の内部に柔らかい小さなレンズ (眼内レンズ)をインプラントし、近視・乱視などの回復を図る手術方法です。レンズは水晶体と虹彩との間に固定します。水晶体を取り除かずにレンズを設置するという手法のうち、20年以上の歴史がある世界的にも普及している術式です。
ICL(眼内コンタクトレンズ)は眼の中にあるスペースにレンズを挿入し、透明な水晶体を残したままで、近視・遠視・乱視を矯正するための生体適合性の高い眼内レンズです。
レーシックなどの角膜中央部にレーザーを照射する近視矯正手術では、矯正できる近視の度数に限界があり、度数の強い方や角膜の厚みが薄い方は手術そのものが行えない場合があります。一方、ICL(眼内コンタクトレンズ)は、眼の中にレンズを挿入する治療のため、角膜の厚さや近視の度数と関係なく手術を行うことが可能です。
角膜より内側にレンズが入るため、ハードコンタクトレンズのように日常生活の中でずれてしまったり、汚れから曇ったり、装着の異物感などもまったくありません。レーシックなどのレーザー手術と異なりドライアイになりにくく、裸眼と同じように自然で、見え方もコントラストが高いくっきりとクリアな視界を得ることができます。
(※1) ハロー:光が滲んで見える現象 (※2) グレア:光がギラついて眩しく見える現象
IPCLは、ICLで未対応だった老眼の矯正のための遠近両用レンズです。
EyeOL社から2014年に発売開始された新しい後房型の有水晶体眼内レンズです。
2017年にヨーロッパにてCEマーク(安全性)を取得。全世界40カ国以上で10万件以上の実績があります。日本では2015年より使用実績があります。
IPCLは「ハイブリット親水性アクリル素材」でできており、加工がしやすく、細かな工作が可能な素材です。そのため、ICLよりも見え方の質が高いとされています。また、眼内でレンズを固定するための特殊な構造になっており、老眼に対応できる多焦点タイプのものもあり、ICLよりサイズの選択肢が多数あります。
原則21歳~45歳
ICL手術はライセンス制で、厚生労働省が唯一認可しているレンズを扱うSTAAR Surgical社が付与する認定資格を保有する医師でなければ、対応することができません。
当院では、ICLインストラクター(指導医)である理事長が執刀いたします。
これまでの手術実績も多数ございますので安心して手術をお任せいただけます。
目薬で瞳孔を広げ、点眼麻酔を行います。角膜の縁を幅3mm弱切開します。
切開した部分から折丸めた眼内レンズを目の中に挿入します。
レンズを虹彩と水晶体の間に固定します。
瞳孔を収縮させて手術は終了です。
院内でしばらくお休みいただいた後、目の状態を確認の上、問題がなければお帰りいただきます。
目に病気がないかなどを検査します。
検査・診察で目に問題がなければ、術前検査の予約を取っていただきます。
コンタクトレンズを装用されている方は、正確な目のデータをとるため、次回術前検査までの以下期間レンズの装用を中止していただきます。
ICL手術の適応有無と眼内レンズの度数・サイズを調べるために必要な眼の検査および診察を行います。レンズの種類はICLの他、IPCLも取り扱いしております。 患者様の眼の状態やご希望によりレンズの種類を決定いたします。
(度数、サイズによっては発注後の製造になるため、レンズの納品に数週間から数ヶ月かかることもあります)
手術決定後は医師および看護師より、手術方法や手術前後の予定・注意事項等の説明および問診があります。
事前に指定された時間に来院していただきます。手術のオリエンテーション(※)を行い、散瞳薬を点眼します。
※手術当日の手術前点眼・手術前後の注意事項などについて
手術後はしばらく安静の後に診察します。お会計が済み次第すぐに帰宅いただけます。
手術後は、普段通りに生活していただけますが、約一週間の生活制限や術後点眼、定期検診の必要があります。
検査・診察を行います。手術後の点眼方法について説明を行います。
翌日・1週間・1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年のサイクルで検診を受けていただきます。
それ以降は眼の状態により6ヶ月~1年毎の検診が必要となります。
手術にかかる費用(税別) | |
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適応検査費用 | 5,000円(税込5,500円) |
手術費用 | 片眼 298,000円 (税込327,800円) 乱視用 +50,000円 (税込 55,000円) |
保証期間6ヶ月
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